釣りビジョン

この冬、東京湾のルアーが熱い!シーバス・イナダが高活性!!

2021年12月16日公開

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海のルアーフィッシング“冬の陣”。秋口は様々なターゲットでルアーフィッシングが楽しめた東京湾もウインターシーズンに突入。神奈川県川崎『つり幸』では、「シーバス五目」と称して“青物”メインからシーバスメインに切り替えた。暫くシケで出船出来ず、取材当日が初日となったが、大型が狙える時期とあって大勢のアングラーが集結した。

【この記事を書いたライター】山口 充

アクセス

東京方面からは、首都高横羽線・大師ICを降り、産業道路を横浜方面に進み「桜本一丁目」の信号のすぐ手前の貨物列車鉄橋の下を左折。手前に駐車場の看板があるのでその先を左折すると『つり幸』に着く。横浜方面からは、首都高横羽線・浅田ICで降り、産業道路を東京方面に進み「桜本一丁目」の信号のすぐ先の首都高速道路高架下でUターン。「桜本一丁目」の信号のすぐ手前の貨物列車鉄橋の下を左折する。「神奈川県川崎市川崎区池上町9-12」にナビをセットすると良い。スタッフが駐車場に案内してくれる。

タックル

“五目釣り”と言う事で真下を狙うバーチカルジギングと、ジグをキャストして広範囲を探る場合に対応したい。バーチカルジギングの場合は7ft前後の中・小型ベイトリールにライトジギングロッド。広範囲をキャストして探る場合はスピニングタックルが有利で、中型スピニングリールに7ft前後のジギングロッドかキャスティングに対応しているシーバスロッド。共にメインラインは1号前後のPEライン。リーダーはナイロンかフロロカーボンの5号前後を1.5~2m。使うルアーは様々だが、ジグなら40~80g、テールスピンジグ等も少し重めの物を使っている人が多かった。また、サワラの可能性もあり、ジグにブレードを付けるアングラーも多数いた。フックはチラシバリタイプのアシストフックがバラシも少なくお勧めだ。

 

シケ後の影響か!?

取材日が“シーバス五目”として初出船となり、どの様な展開になるのか興味津々。早めに宿に着き、ベテラン諸氏に聞いて見ると「“五目”なので、どちらの魚に合わせた方が良いか迷う所ですね」と、念の為両方のタックルを用意している人が多かった。確かにシーズン序盤の“五目”なので“青物”の可能性もあり、シーバスジギングのスタイルだけでは心配になる。次々に釣り人が到着して12人のアングラーが集まった。午前6時50分に朝焼けの中、村山克英船長の操船で出船。まずは木更津沖へ。晴天だが北西の風が吹き寒い。航程40分程で木更津沖に到着。水深15m前後からスタート。やはり「浅い」ポイントでベイトタックルだと風の影響も受けて飛距離不足になりそうな感じだ。開始して暫くするとミヨシ(船首)でシーバスがヒット。中々のサイズ。スピニングタックルで小型ジグをキャストしてヒットに持ち込んだ様だ。しかし、後が続かず移動。海水温が低下したのかと思ったが、数日間のシケの影響なのかも知れない。

イナダとシーバスが猛チャージ!!

少しポイントを移動して水深25~30mで再スタート。しかし、反応が無く、アクアラインの橋脚廻り迄走る事になった。そうなるとシーバスの比率が高くなるので各自タックルチェンジ。丹念に探ったがここでもノーバイト。潮止まりの時間に入るので「今日は厳しいかな」と思った所、船長が木更津沖へ戻る決断。再び水深15m付近で再スタート。数回潮回りをした所、右舷側でヒット。ビッグファイトになり、海面を見ていると「青物だ!」と一声。無事ネットに入ったのはワラサに近いイナダ(いわゆるイナワラ)。この時期のワラサ、イナダは最高に美味。するとあちらこちらでヒットの声。イナダが猛チャージ。今期は良い情報を聞いていたが12月に入っても好調の様子。良型シーバスもヒット。キャストして幅広く探る事が肝心。風も弱くなり、釣り易い状態になって来た事もあるだろうが潮止まりの時間に連続ヒットとなった。イナダの活性が上がり、船中シーバスの釣果を上回るペース。どちらがヒットするか判らないのも面白い。専門的に狙うとロッドやフックのサイズ、システムが基本的に違うのだが、“五目”の醍醐味を味わえる楽しそうな光景だった。

【動画】つり幸・神奈川県川崎・シーバス五目

“鳥山”発生入れ食いモード!!

アタリが無くなると船長は潮回りを繰り返し、水深7m付近まで移動。キャスティングゲームの様相を呈して来た。イナダがあちらこちらでヒット。すると巨大な“鳥山”が発生。ナブラも出ていて「青物か?」と思った所、シーバスとイナダがベイトを追いかけまわしている様で、両方の魚が上がって来た。「夢の様だね。午前中は何だったんだろう」と、私もキャスティングジグを装着してキャストすると数投でヒット!水深が浅いので魚がフルパワーで走り、非常に面白い。中々上がって来なかったがキャッチしたのは太い魚体の良型シーバス。餌を沢山食べている様で見事な体型。その後もダブルヒット、トリプルヒットと一時期タモが間に合わない時間帯も有った。外れてしまう事も多かったが、皆さん「クーラー一杯だ」と大満足の釣果。午後2時30分に沖上がりとなった。
今後はシーバスの比率が多くなると思うが“青物”も少し楽しめそうな感じ。東京湾のルアーゲームはやっぱり面白い。大型の可能性も有るので是非楽しんで頂きたい。

今回利用した釣り船

神奈川県川崎 『つり幸』
〒210-0864 神奈川県川崎市川崎区池上町9-12
TEL:044-266-3189
定休日:毎週木曜日 釣果・施設情報 つり幸 ホームページ

出船データ

シーバス五目乗合
出船6時50分、15時帰港
料金
男性9,000円
高校生7,000円
女性、中学生以下6,000円
土日祝日はシーバスと青物の別船で出船予定
平日はシーバス五目で出船します
レンタル
※詳細は問い合わせ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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