釣りビジョン マガジン

2022年08月25日公開

夏~秋が旬!千葉県・房総半島・港湾部のショゴゲーム

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さまざまな回遊魚がやってくる房総半島の夏~秋。回遊魚の釣りといえば、遠投して潮目やナブラ&鳥山を撃つイメージが強いかもしれないが、ひと味異なった回遊魚の釣りもある。それがカンパチの幼魚であるショゴの釣り。ゲーム性が高く、エキサイティングなショゴゲーム。この釣りの魅力や必釣するためのテクニックを房総の釣りを知り尽くしたアングラーである”チョーシ”こと渡邉長士(わたなべ・たけし)さんにレクチャーしてもらおう!

狙いは外洋に面した港湾部

「ショゴも他の回遊魚同様、外洋に面した沿岸部を回遊しますが、一度、港内に入ってくると比較的、長くそこに居続ける傾向があります。そのあたりが他の回遊魚と異なりますね。そして、ストラクチャーに依存する習性があり、回遊魚ではありつつ、ジッとしていることもあるのがカンパチの幼魚であるショゴの特徴です」とチョーシさん。
つまり、港内に入ってしまえば、釣り人的には狙いやすいターゲットというわけだ。そんな理由もあって、房総半島のショゴゲームはライトタックルで遊べる季節性の強い人気ターゲットとなっている。

シーズンは6月~10月。初期と後期の違いとは?
「港内での釣りに関していえば房総半島でのショゴシーズンは6月~10月くらい。季節が進むにつれて成長してサイズも大きくなってきます。釣れるサイズは20~40cmくらい。40cmにもなれば、引き味も相当、楽しめますよ」
とのこと。つまり今がまさにハイシーズンとなるわけだ。釣りやすさ的にはシーズン初期に分があるものの、サイズ狙いなら後期のほうが有望とのこと。そしてシーズン初期のショゴは、まだあまりスレておらずルアーへの反応もいいが、時期が進むにつれて警戒心が強くなる傾向がある。シーズン後半は、反応してもルアーの見切りが早くなるため、1~2投で釣りあげる必要がある。つまり、サイズの期待はできるが、よりテクニカルになってくる。これがシーズン初期と後期の大きな違いだ。

ショゴを狙いに入った外房の漁港。立ち入りや釣り禁止でないか?は付近の釣具店や役所などに問い合わせよう
ショゴを狙いに入った外房の漁港。立ち入りや釣り禁止でないか?は付近の釣具店や役所などに問い合わせよう

時合は朝マヅメ! ただし日中にもチャンスあり!!

「一番、チャンスが大きいのは朝イチですね。これは他の回遊魚も同様ですが、朝のフィーディングタイムが最も高活性です。港内のショゴもエサのベイトフィッシュを求めて回遊しています。なので、朝マヅメはしっかり狙いたい時間帯です」とのこと。
他の回遊魚の場合、このタイミングを逃すと、夕マヅメまでチャンスが極端に少なくなってしまうが、ショゴの場合、日中にチャンスがないわけでない。日中には日中の狙い方があるのだ。
「ショゴの場合、日が高くなるとシェードに着く魚が増えてきます。たとえば晴天のピーカン時なら足元のエグレや流れ藻の下などが狙い目です。日中でも曇りやローライトの状況なら、オープンウォーターをウロウロしているケースもあるので、朝イチが最大のチャンスタイムながら、日中、それに夕マヅメもチャンスはアリです」

取材時も早朝が好反応。港内の真ん中にルアーを投げ、ダートで探ってくると追いすがるショゴの姿を確認。そして即、ヒット!
取材時も早朝が好反応。港内の真ん中にルアーを投げ、ダートで探ってくると追いすがるショゴの姿を確認。そして即、ヒット!
日が出てきた時間帯は、壁際のシェードなどに着く傾向がある。ただし日中のショゴは見切りが早いため、チャンスは1~2投目
日が出てきた時間帯は、壁際のシェードなどに着く傾向がある。ただし日中のショゴは見切りが早いため、チャンスは1~2投目
港内に浮いた流れ藻。こんな藻の下もショゴの着き場になる。日中には、こんな藻の周辺も狙ってみる価値がある
港内に浮いた流れ藻。こんな藻の下もショゴの着き場になる。日中には、こんな藻の周辺も狙ってみる価値がある
 

ショゴ狙いに最も効果的な誘いはダート!!

「アクションは圧倒的にダート。逆に言えば、他のアクションでは喰わないことも多いです。それくらいダートが重要です」とチョーシさん。
ショゴはルアーの見切りが早いためロッドアクションによりルアーが左右上下に跳ぶダートで見切らせない動きを演出するのがキモなのだ。実際、チェイスしてくるショゴを見るとわかるが、捕食スイッチが入ると、ひとつのルアーに2~3尾、多い時では4~5尾のショゴがルアーを取り合うようにチェイスしてくる。この状態に持ち込み「我先に!」とアタックさせるのが必釣の秘訣だ。
「上手くダートさせるコツはダートが得意なルアーを使うのはもちろんのこと、ロッドをシャクリ上げるようなリフト&フォールでルアーを左右に跳ばすこと。効果的なのはショゴのいるレンジの少し下からルアーをダートさせてくる方法です。小魚が海面方向に逃げていくイメージですね。ショゴが見えない場合は、とりあえずダート系ルアーをボトム付近まで沈めて、そこからダートさせながら巻き上げてきます。そうすることでボトムから水面直下までオールレンジをサーチでき、しかもチェイスの有無も確認できる。釣り方に関しては、これが基本になります」

ロッドをシャクリ上げてルアーを跳ね上げる。そしてフォール。これをテンポよく繰り返すのがダートアクションの基本だ
ロッドをシャクリ上げてルアーを跳ね上げる。そしてフォール。これをテンポよく繰り返すのがダートアクションの基本だ

こんなルアーを使え!ショゴ必釣ルアー

「ショゴの釣りで僕が一番使うのがジギングラップのW5(9g)というサイズのモデル。リフト&フォールさせるだけで幅広く切れのいいダートを出しやすいのが理由です」とのこと。
このジギングラップを軸に、ほかにはダート系のジグヘッドワームやメタルジグ、それにペンシルベイトでショゴの捕食スイッチを刺激する。ダート系以外を投入するのは「ダートじゃなくてもいい時」だという。たとえば活性の高い朝夕のマヅメやローライト時など、派手なダートを駆使しなくても釣れる状況で使用する。取材時も夕方、水面で小魚を捕食するボイルが起きた瞬間は、ペンシルベイトやメタルジグのトゥイッチにもアタックが見られた。トップウォーターで釣るのもなかなかエキサイティングなので状況を見て、いろいろなルアーローテーションで誘ってみよう!

チョーシさんが、ショゴゲームで最も使用するルアーは「アイスジグ」とも呼ばれるラパラのジギングラップW5だ
チョーシさんが、ショゴゲームで最も使用するルアーは「アイスジグ」とも呼ばれるラパラのジギングラップW5だ
ジギングラップで幅広いダートを演出したい場合は、シャクリ上げる間隔を開け、ラインスラックを作る。すると幅の広い大きなダートになる
ジギングラップで幅広いダートを演出したい場合は、シャクリ上げる間隔を開け、ラインスラックを作る。すると幅の広い大きなダートになる
上から時計回りにモアザン ソルトペンシル70F(DAIWA)、ジギングラップW5・9g(ラパラ)、ワームはモアザン ミドルアッパー3.5インチにシーバスジグヘッドSSの7g(DAIWA)をセット。月下美人プリズナーTGデカアジ・デカメバルSPEC10g(DAIWA)
上から時計回りにモアザン ソルトペンシル70F(DAIWA)、ジギングラップW5・9g(ラパラ)、ワームはモアザン ミドルアッパー3.5インチにシーバスジグヘッドSSの7g(DAIWA)をセット。月下美人プリズナーTGデカアジ・デカメバルSPEC10g(DAIWA)
ジギングラップは、リフト&フォールによって前後左右にボックスステップを刻むような立体的なダートアクションを披露する。ラインスラックの調整によって、アクションとダートの幅を変えることが可能。一見、複雑なアクションだが、誰でも上手く動かせるのも大きな魅力だ
ジギングラップは、リフト&フォールによって前後左右にボックスステップを刻むような立体的なダートアクションを披露する。ラインスラックの調整によって、アクションとダートの幅を変えることが可能。一見、複雑なアクションだが、誰でも上手く動かせるのも大きな魅力だ

タックルは7~8フィートクラスが使いやすい

チョーシさんがショゴゲームで使用するタックルは、ロッドがダイワ/月下美人EX AGS AJING711MLS-T・E。リールはダイワ/ルビアスエアリティLT2500-XH。ラインはUVF月下美人デュラセンサー+Si2の0.4号(PE)に月下美人フロロリーダー8lbをセット。これは普段、チョーシさんがアジングのキャロライナリグで使用しているセットだ。もちろん他のタックルでも構わないが、港内がメインとなるためロッドの長さは7~8フィートクラスで10g前後のルアーの操作がしやすいモデルが扱いやすいだろう。

アジングで使用しているタックルを流用。ショゴ狙いで多用するルアーは7cmクラス、重さ的には10g前後がメイン。このクラスのルアーのキャストと操作性を考慮したタックルがベストだ
アジングで使用しているタックルを流用。ショゴ狙いで多用するルアーは7cmクラス、重さ的には10g前後がメイン。このクラスのルアーのキャストと操作性を考慮したタックルがベストだ
ショゴのサイズが上がってくる8月以降がまさにハイシーズン。チェイスも見えるエキサイティングなショゴゲームを楽しもう!
ショゴのサイズが上がってくる8月以降がまさにハイシーズン。チェイスも見えるエキサイティングなショゴゲームを楽しもう!
[アングラー=渡邉長士]
千葉県は外房生まれ、外房育ちのソルトウォーター・アングラー。ダイワ、カルティバのフィールドテスター、そしてカトウ・オプトワークスからサポートを受ける。アジングや穴釣りに古くから精通
[アングラー=渡邉長士] 千葉県は外房生まれ、外房育ちのソルトウォーター・アングラー。ダイワ、カルティバのフィールドテスター、そしてカトウ・オプトワークスからサポートを受ける。アジングや穴釣りに古くから精通
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。​

この記事を書いたライター

宮崎 紀幸
東京は多摩川のほとりに住まうフリーランスライター。
地元・多摩川での釣り&野外活動を楽しみつつ、自身でもトラウトやシーバスなどのルアーフィッシングを嗜む。冬はカワハギ釣りにも熱くなる!
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