釣りビジョン マガジン

2022年09月02日公開

千葉県・房総発、チョーシが明かす感度がキモのアジング最前線!

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「20年ほど前、アジング用に使っていたのは当時の管理釣り場用のベニャベニャのロッドでしたね。緩いリフト&フォールでフワフワさせるような釣りがメインで、ラインはナイロン。当時は細いフロロラインがなく、管釣りのトラウト用のナイロン2lbが一番細いラインでした」。
 当時を振り返る”チョーシ”こと渡邉長士(わたなべ・たけし)さんはアジング創成期から、アジのルアーフィシングを啓蒙し、開拓してきたアングラーのひとりだ。そんなチョーシさんに、アジング創成期の釣りとともに、最前線のアジングを紹介してもらおう。

関東の横の釣りと西日本の掛けの釣りが融合

今やライトソルトの世界では定番&超人気の釣りに君臨するアジング。しかし、20年ほど前には、まだ「アジング」というスタイルも言葉も存在していなかった。そんな時代、前述のようなタックルで、チョーシさんは地元・房総半島の各所でアジのルアーフィッシングを楽しんでいた。
「外房は水深3~5mの場所が多く、軟らかいタックルで乗せて釣るようなリトリーブの釣りがマッチしていたんです。それが10~15年くらい前、アジングという釣りが成熟してきました。同時に西日本のシャープな『掛けて獲る釣り』が台頭し、房総や関東にも入ってきました。それを僕も取り入れ、それまでの房総のリトリーブの釣りと、西日本の掛けの釣りが融合したのが現在のスタイルです」。

ブーム以前からアジのルアーフィッシングを楽しみ、房総半島エリアのアジングスタイルを確立に貢献してきたチョーシさん
ブーム以前からアジのルアーフィッシングを楽しみ、房総半島エリアのアジングスタイルを確立に貢献してきたチョーシさん

ジグ単と言われるジグヘッド+ワームが主流

「現在の釣り方はジグヘッドにワームをセットする『ジグ単』(ジグヘッド単体という意味)がメイン。アジングのリグにもトレンドがあって、15年くらい前にはキャロブームがありました。今考えれば、ジグ単でいいような場所も流行りのキャロを投げているようなケースもありましたね(笑)」と当時を懐かしむ。
現在でも沖を狙うような場合はキャロやフロートリグを使うケースもあると言うが、港湾部をワンタックルで釣るようなスタイルなら、ほぼ全国的にジグ単がイマドキのアジング。もし、これからアジングを楽しんでみるなら、まずはジグヘッドにワームをセットする『ジグ単』スタイルを身につけよう。

一時はさまざまなリグで釣られていたが、港湾部でのアジングならばジグヘッド+ワームのジグ単が主流の釣り方。ジグのウエイトや形状、そしてワームのタイプを使い分けるのがキモである
一時はさまざまなリグで釣られていたが、港湾部でのアジングならばジグヘッド+ワームのジグ単が主流の釣り方。ジグのウエイトや形状、そしてワームのタイプを使い分けるのがキモである
アジの群れを見つけ、パターンをつかめば時速20尾以上釣れることもある。そんな爆釣を味わいたい!
アジの群れを見つけ、パターンをつかめば時速20尾以上釣れることもある。そんな爆釣を味わいたい!
 

高感度タックル&エステルラインがメイン

現在のアジングのタックルは基本的に感度優先。かつての乗せ重視のようなスローなアクションではなく、シャープで高感度なセッティングが主流だ。
「レングス的には5フィート台のショートモデルから6フィート半くらいのロッドが多いですね。そしてアジの小さなアタリを感知して掛けられるシャープで高感度なロッドがトレンドです。そして、現在のジグ単のアジングではメインラインにエステルを使用するケースが多いです」とチョーシさん。
エステルラインの特性は伸びがなく非常に高感度なこと。昨今の小さなアタリを感知して掛けて獲るスタイルには欠かせない存在だ。ただし、フロロラインが活躍するシーンもある。それは風が強めの時や潮の速い場所など。というのもエステルラインの比重は1.38。対してフロロの比重は1.78。つまり、フロロのほうが重い。この重さがキャスト性や水中でアタリが取りやすい状態をキープするうえでメリットとなり、アングラーをサポートしてくれるのだ。

ロッドはダイワ/月下美人EX AGS66L-S・凛。ジグヘッドの掛けの釣りに特化した最新モデル。自重47gという驚異的な軽さで超高感度。チョーシさんが開発に携わったロッドだ。リールはダイワ/イグジストLT2000S-P。最新のテクノロジーを詰め込んだ究極のハイエンドモデル。自重は155g。ロッドとリールで、ほぼ200gという超軽量&超高感度セッティングだ
ロッドはダイワ/月下美人EX AGS66L-S・凛。ジグヘッドの掛けの釣りに特化した最新モデル。自重47gという驚異的な軽さで超高感度。チョーシさんが開発に携わったロッドだ。リールはダイワ/イグジストLT2000S-P。最新のテクノロジーを詰め込んだ究極のハイエンドモデル。自重は155g。ロッドとリールで、ほぼ200gという超軽量&超高感度セッティングだ
メインラインは主にエステルの1.5lbを使用。ショックリーダーとしてフロロの3lbを20cmほどセット。リーダーの結束にはダイワ/速攻8の字むすび(写真内黄色のアイテム)を使用すると細いライン同士の結束もスムーズで簡単。これがない場合は電車結びでも可
メインラインは主にエステルの1.5lbを使用。ショックリーダーとしてフロロの3lbを20cmほどセット。リーダーの結束にはダイワ/速攻8の字むすび(写真内黄色のアイテム)を使用すると細いライン同士の結束もスムーズで簡単。これがない場合は電車結びでも可

ジグヘッドの重さは1gが標準。ただしビギナーなら2gからがオススメ

ジグ単に使用するジグヘッドのウエイトは、0.5~1.5gが中心。全国的に見れば、ウエイトの中心は1gだという。
「釣り場の水深や反応のいいレンジなどで使い分けるのが基本ですが、自分の場合、タングステンヘッドのモデルならば3gくらいまでは使用します。軽いジグヘッドはキャストも難しいのでビギナーの方なら、まずは少し重めの2gから投げて巻くのに慣れるのがベスト。そして徐々に軽いジグヘッドの操作に慣れていくとレベルアップが早いでしょう」。
セットするワームはアジングではテールまでスリムなストレート系が定番。そしてサイズは2インチが標準となる。ただ、ひと口にストレート系と言っても、その形状は同じではない。
「たとえばボディにリング状のリブがあるかないかでも異なります。リブがあるタイプは潮を噛みやすく水中でブレーキの役割りを果たします。すると軽いジグヘッドでも操作性がアップするのが特徴です」とのこと。

ジグヘッドは0.5~1.5gがメイン。最も使用頻度が高く標準ウエイトとなるのが真ん中の1gだ。ただし、ビギナーなら投げやすい2gから始めて、徐々にウイエイトを落としていくのがオススメ
ジグヘッドは0.5~1.5gがメイン。最も使用頻度が高く標準ウエイトとなるのが真ん中の1gだ。ただし、ビギナーなら投げやすい2gから始めて、徐々にウイエイトを落としていくのがオススメ
ワームはストレート系の2インチが標準。ボディにリブのある月下美人アジングビーム2インチ(DAIWA)、リブのない月下美人デュアルビーム2インチ(DAIWA)を使い分ける
ワームはストレート系の2インチが標準。ボディにリブのある月下美人アジングビーム2インチ(DAIWA)、リブのない月下美人デュアルビーム2インチ(DAIWA)を使い分ける
ワームケースには、パッケージに貼られているラベルを利用。どこにどのワークが入っているか、一目瞭然だ
ワームケースには、パッケージに貼られているラベルを利用。どこにどのワークが入っているか、一目瞭然だ
カラーローテーションも必須。アジングはワームのカラーによっての反応も異なるため、同じワームでも色違いを用意しておきたい
カラーローテーションも必須。アジングはワームのカラーによっての反応も異なるため、同じワームでも色違いを用意しておきたい

ナイトがメインだが、マヅメやデイゲームもチャンスあり!

アジングと言えばナイトゲームが主流だ。大きな理由は、他の時間帯に比べてポイントが絞りやすいからだ。
「一番は常夜灯ですね。常夜灯があると、そこにアジがエサとするプランクトンやさらに小さなベイトフィッシュが集まりやすくなる。明るい時間帯は群れが散ったりしていても、夜になり常夜灯に明かりが灯ると、そこにエサもアジも集まる。つまり群れの足を止める効果がある。だから、基本的には夜の常夜灯まわりが釣りやすいわけです」とチョーシさん。
ただし、他の時間帯にチャンスがないわけではない。時間帯によって、狙うレンジを変えることで釣果が出るケースもある。
「ナイトゲームではどちらかと言えばアジのレンジは浮き気味なので、上から攻めるのがセオリー。これがデイになると、ボトム付近にいることが多くなるので、ボトム付近をカーブフォールで誘うパターンを多用します。そして、一番、活性が高くなる朝夕のマヅメも外せません。つまり、狙い方次第では、どの時間帯でも成立する可能性を秘めています。それがアジングです」

常夜灯まわりが定番ポイント。アジがエサとするプランクトンや小魚が集まりやすい。狙い場所を絞れるのもメリットだ
常夜灯まわりが定番ポイント。アジがエサとするプランクトンや小魚が集まりやすい。狙い場所を絞れるのもメリットだ
ナイトがメインだがデイゲームが釣れないわけではない。「日中は低活性なので流れてきたプランクトンを演出し、ボトムまでカーブフォールで誘うような釣り方になります」
ナイトがメインだがデイゲームが釣れないわけではない。「日中は低活性なので流れてきたプランクトンを演出し、ボトムまでカーブフォールで誘うような釣り方になります」
[アングラー=渡邉長士]千葉県は外房生まれ、外房育ちのソルトウォーター・アングラー。ダイワ、カルティバのフィールドテスター、そしてカトウ・オプトワークスからサポートを受ける。アジングや穴釣りに古くから精通
[アングラー=渡邉長士]千葉県は外房生まれ、外房育ちのソルトウォーター・アングラー。ダイワ、カルティバのフィールドテスター、そしてカトウ・オプトワークスからサポートを受ける。アジングや穴釣りに古くから精通
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。​

この記事を書いたライター

宮崎 紀幸
東京は多摩川のほとりに住まうフリーランスライター。
地元・多摩川での釣り&野外活動を楽しみつつ、自身でもトラウトやシーバスなどのルアーフィッシングを嗜む。冬はカワハギ釣りにも熱くなる!
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