釣りビジョン

大分県・津久見の磯で、乗っ込みの大型チヌを狙う!

2023年04月24日公開

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4月上旬、大分県南東部に位置する津久見の磯に、乗っ込みチヌ(クロダイ)を狙って釣行した。サクラが満開になるこの時期は、大型チヌを求めてチヌ師達が波止や磯に足を運ぶシーズンだ。ここ津久見も昔からチヌやマダイの好釣り場として知られ、波止や磯など場所を問わず、中型から大型のチヌやマダイなどがよく釣れる。

満ち潮本命の観音崎。この日は午前中勝負!

昨年4月上旬、津久見湾内の磯では、コンスタントに50cmオーバーの“年無し”チヌがよく釣れていた。そこで、今回も大型チヌを狙って、午前6時30分、長目港から出港する「IGマリン」に乗船して、津久見湾内の磯を目指した。
この日は天気には恵まれたが、午後から南東からの強風になる予報が出ていた。午前中の風が弱い内に、前日にもチヌが釣れたという観音崎に上礁することにした。この日は午前9時に満潮を迎える“下り中潮”。満ち潮が本命のこの場所で、なんとか船が見回りに来る昼前までに良型チヌを釣ろうと、仕掛けを組むことにした。
磯に降りて海を見渡すと、やや速いスピードで潮は右の湾奥から沖へと流れているようだ。目の前の速い流れに対して、左のワンドからの“引かれ潮”との合流点に潮目が出来ている。その潮壁に狙いを定めることにして、足元に撒き餌を打ち、やや沖目を釣ることにした。
タックルは磯竿0.6号、道糸1.5号、ハリス1.5号、チヌバリ2号。ウキは00号をセットして、G5のガン玉をハリスの中央部に1つ打った仕掛けを組んだ。
付け餌は自宅で加工した黄色オキアミ。撒き餌はオキアミ生3角に、集魚剤2袋を入れてやや固めに仕上げた。

ラインが走る気持ちいいアタリが続く

朝の内は、満ち潮がゆっくりと左沖へと流れていて、足元から入れた仕掛けが潮目に入り、ラインコントロールもしやすい。この潮目の中にいるはずのチヌたちを寄せる為に、足元から潮筋周辺に撒き餌が溜まるよう約20杯ほど撒き餌を打つ。仕掛けを撒き餌を打った位置よりやや沖目に投入し、ラインを真っ直ぐに張って、撒き餌の帯の沖から手前へと仕掛けを馴染ませていく。寄り添うようにきっちりと撒き餌と仕掛けが流れて、20mほど流れた地点で予想通りスッとラインが動いた。そのまま竿先を送り込んでいくと、コツッとアタリが竿先に伝わって来た。すかさず合わせるとギュンと竿を絞り込む心地よいチヌの引き込み。手前のハエ根をかわし、タモに無事取り込んだのは40cm前半の中型チヌ。この時点で時刻は午前8時30分。幸先のよいスタートとなった。
潮は素直に流れ、釣りやすい状況が続いているので、続けて2匹目を狙って、先程と同様の釣り方を繰り返していると、またもラインを軽く引っ張るだけの微かなアタリ。竿先で聞くと少し遅れてコツッとアタリが来たので、合わせを入れるとこれまた元気に走る良型チヌだった。計測すると43cmの綺麗なチヌだった。

 

チヌ、マダイ、カンダイ、グレ…多種多様な魚が連発

同様の釣り方で、今度は少し深めに仕掛けを流し込んでいく。イメージでは7mほど仕掛けが入った辺りで、今度は先程より強いアタリが来た。かなりの引きをみせ、中々上がってこない魚に期待を寄せながらやり取りをする。やっと海面を割った魚は、60cmに迫る大きなカンダイでガックリ。
その後も大型のカンダイや30cmほどのマダイなどが、1投毎に竿を曲げて楽しませてくれた。そんな中、先程と同様に7mほどのタナで糸をひったくっていくアタリがあり、またしてもカンダイかと思いながらやり取りをしていると、急に背際に何度も突っ込む。なんとか足元の根をかわして浮かせた魚は、45cmほどの丸々と肥えたグレでビックリ。タモを取って慎重に掬おうとした途端、ハリが外れるトラブルでリリースしてしまい天を仰いだ。
そうこうしている内に、「満潮を迎えるのでそろそろ潮も止まるかな」と思いきや、引き潮に変わった途端に上潮だけが滑って右方向へと潮が走り出す。ウキを00からエイジアの05に替えて、ハリスにG5のガン玉を分散して2点打ちにして、仕掛けごと沈めながら底の潮に乗せていくことに。しかし、魚の気配が薄れ出したので片付けをして、瀬がわりに備えることにした。
ここでは、“本命”のチヌは40cm前後を3匹に50~60cmまでのカンダイを3匹、30cm前後のマダイが5匹、良型のグレが1匹がヒットした。

期待に違わぬチヌの一級磯

お昼の見回り便に乗船。猪熊船長と相談して決めた磯は、この津久見でもチヌの一級磯として人気の高い「四人バエ」。その名の通り、4人が並んで竿を出すことが出来る磯だ。ここ数日、型は40cm前後だが、安定してチヌが釣れているとの事。狙いのポイントは「30~40m沖目」と猪熊船長からアドバイスを貰う。そこで、超遠投が出来るように開発中の重量20gのテストウキの00を使用して、沖目を狙い撃つ作戦を立てた。潮はこの場所の本命である右方向に流れており、今がチャンスと40m沖を目掛けて竿を振った。
撒き餌を35mほど先まで遠投し、糸を張りながらカーブフォールするイメージで、手前に打った撒き餌との同調を心掛ける。そして、仕掛けが馴染んだところで、潮のスピード合わせて徐々に糸を送り込んでいく。この釣り方を繰り返すこと数投目。弛んでいた糸に変化が出た。風を利用して仕掛けを張っていた糸が、スッと真っ直ぐになりながら底の方に入っていく。慌てず穂先に違和感が出るまで糸を張って待っていると、ガツン!すかさず合わせてやり取り開始、元気のよいチヌの引きに慌てずに取り込むと、これも先程までと同じ40cm程の綺麗なチヌ。お尻は真っ赤で、乗っ込み最盛期を思わせる魚体だった。
潮は同じように右流れしているので、先程までと同様に40m沖に仕掛けを投入。撒き餌をやや手前に投入する。糸を張りながら仕掛けを馴染ませ、仕掛けが馴染んだら糸を送りながらラインでアタリを取ることを繰り返す。
右からの風がかなり強くなったので、ハリスに打っていたガン玉をG5の2点打ちからG4の2点打ちに変えて、仕掛けの馴染みをよくすることを心掛ける。するとそこから立て続けに魚がヒット。まずは先程までと同サイズのマダイが連続ヒット。続いて小型のカンダイがヒット。締めはこれまた40cm程の綺麗なチヌがヒットした。
午後3時を迎えたところで終了。片付けと磯の清掃をしながら回収の船を待った。ここでは、チヌを5匹、マダイ5匹、カンダイ、グレなどがひっきりなしに竿を曲げて楽しませてくれた。
津久見では、例年5月の連休明け位までにチヌのピークを迎える。今年は中型のサイスが爆釣しており、1人で2桁の釣果も上がっている。今後は50cmを超える大型が交じると予想されるので、今年の乗っ込みチヌのシーズンは、津久見の「IGマリン」にチャレンジしてみては如何だろうか。

施設等情報

渡船 IGマリン(猪熊 博之船長)
〒879-2476 大分県津久見市大字長目1506
Tel.090-2508-1140
E-mail:info@ig-marine.com 渡船 IGマリンホームページ

施設等関連情報

磯渡し 1人5,000円
千怒沖一文字波止渡し 1人2,500円
出港時間 6:30~7:00(問い合わせ)
「IGマリン」へのアクセス
津久見までのアクセスは東九州道を南下、津久見ICを降り、直進して10分程進むと長目港へと到着する。
※料金などの詳細は公式ホームページを参照
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

上木 健司
大分県南の磯をホームグランドに、グレやチヌを中心としたフカセ釣りをはじめて30年。磯からのロックフィッシュやヒラマサ狙いにも精を出している。
若い頃にはGFGや釣研FGなどで年間大物賞などのタイトルも獲得。釣り人口の増加に寄与するため、地元メディアにも出演して、釣りの普及活動等も行う。
また、釣り具用ネームシール等の販売を通じ、全国の釣り人の輪を広げるために尽力している。
instagram:
@kenji.1091.vv
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