正午を回って風が一段と強くなり、船長は無念の早上がりを告げた。せっかく快調なペースに突入したが…安全には代えられない。最終結果はトップ11杯、スソは私の1杯。今季の「最低記録」となってしまった。しかし、釣果の多寡は“潮の運”。マルイカ釣りの楽しさを味わったことのある釣り人は、1度や2度苦杯を味わっても諦めない。例年、桜の季節を迎えると潮温も安定して港前の浅場で楽しめるようになる。桜の蕾とともにマニアの期待は膨らむ。