午後、釣りを再開すると、開始早々から大フィーバー!もはや何処でも掛かる状態に…!短時間で10尾の釣果をあげた仲間もいるほどである。しかし2時間程経った頃だろうか「ん?何かおかしい!?」急に掛かりが悪くなったのである。最初はさほど気にならなかったが、川の中の意思が見えにくくなってきているではないか!なんらかの要因で濁りが入ってきていたのだ。慌てて雨雲レーダーをチェック!しかし上流で雨が降っているわけでもなさそうだ。川面に頭を出す石を見ても、増水どころか減水しているイメージである。みるみる濁る川に不安を覚え、もんじろうさんに連絡を入れると「崩れている上の谷から少し土砂が入ったのだろう」と。このタイミングから鮎からの反応はすっかりなくなってしまったのである。浅場とはいえ、足元がここまで濁ると危険と判断しすぐさま場所移動を決意した!ひと足先にダム下に移動していた仲間に連絡すると、全く濁りはないとのことで大きく下流へ移動。さて何処に入ろうか?とばかりに地図を見ていると、以前〝良い思い〟をしたポイントのメモを発見した。状況は全くわからないが、とりあえずそこを目指す。到着すると、見える範囲に先行者は1人。人気ポイントとあって午前中にだいぶ叩かれているだろうことは予想がついたが、ゴールデンタイムに賭けてみることにした。私は橋の下流の緩い流れ、仲間たちは橋上の瀬にそれぞれ入った。流れの頭に、〝今日イチ〟のオトリを送り込むんでいくと、流れの筋に入った瞬間「カッツーン!ギュイーン!」と強烈なアタリがあった。しかも背掛かりで型も良い!さらに、ここからの釣果が凄かった!連チャンに次ぐ連チャンで、掛かればほぼ背掛かり!立ち位置が逆光状態だったので、鮎の姿を目視することは出来なかったが相当数の鮎が溜まっているのだろう!橋上の瀬に入った仲間たちも、良型鮎の強いアタリを満喫しているご様子である。まさに、数年前に来た時と同様「ゴールデンタイム到来の入れ掛かりタイム」を満喫することができた。とはいえ、夢中な時間はあっという間。陽が傾き始め日陰になった場所では釣れるペースがダウン。陽を追い、移動しながら最後の釣り人になるまで高原鮎を狙い続けたが、いよいよゴールデンタイムも終了の兆しが見えてきたため、納竿としたのであった。今シーズンの高原川は解禁前から困難に直面し、放流時期なども苦労があったことだろう。しかし漁協や地元の方の努力は実り、川には今年も多くの鮎が見られるようになった。未だ、少しの雨でも濁りが入ってしまったり不安は拭いきれていないが、足を使い、釣れない場所は見切って場所移動を行う等工夫することで、美しく高原川らしい鮎たちに出会えることができた。桃源郷は健在!といったところだろう。今が正に盛期!ぜひともみなさんにも、金色に輝く美しき高原鮎を手にして頂きたい!