この後もサバとユメカサゴがコンスタントに上がったものの、残念ながらこの日は終始底潮が動かず、アカムツはこの2匹で終了してしまった。この日のように潮の流れが“敵”に回ると対応のしようがない。それでも2匹の顔が見られたのだから“良し”ではないだろうか。アカムツは初秋の産卵に向けて、水温の上昇と共に6月頃から荒食いを開始する。冬の魚という印象が強いが、実は一番釣れるのは6月から産卵までの間なのだ。『渡辺丸』では、水温低下と共に水深400m以上の深場に下がってしまう1~3月期を除いて、アカムツ船を出している。まさにこれからが最盛期!「赤いダイヤ」を求めて是非挑戦して頂きたい。