“ウイリー五目”船の田中雄太船長は、1年を通して“ウイリー五目”を担当している。水深80~100mを狙う深場の釣りが、ロングランとなった今シーズンの理由を尋ねると「浅場でも釣れるけど、小さいアジばっかり釣れても困るでしょう」との答え。言われてみれば、この日の釣りを振り返ると、魚種や釣り座の釣果が偏らないよう、バランスを見ながらポイントを回ってくれていた。バラエティに富んだ魚種を、釣れ過ぎず、退屈しない釣果で。この“ちょうどいい感”が、常連さんやリピーターを離さない。この釣り、この船宿の魅力なのだろう。 今後はアジ、イサキ中心に!今後、“深場の釣り”から、“浅場の釣り”へとシフトする『まごうの丸』の“ウイリー五目”。主役はアジやイサキになり、やがてグイグイと豪快な釣趣が魅力のイナダもターゲットに加わる。釣りは「フナに始まりフナに終わる」と言うが、船釣りは「“ウイリー”に始まり“ウイリー”に終わる」と感じられるほど、ノスタルジックな心地良さと奥深さが、この釣りにはある。初心者の方々は勿論、流行りの魚種や釣法に疲れを感じている腕利きの皆さんにも、“ウイリー五目”の丁度いい癒やし感を、是非一度味わって頂きたい。