「昨日は反応があって活性も型も良かったのに」と船長、必死に群れを探す。正午を回った。右舷の胴の間でシャクリを繰り返していた3人は会社の同僚とか。トモ寄りの早川進一郎さん(平塚市)は、「頑張っているんですけど中々乗ってくれません」、五十嵐典保さん(厚木市)は「慣れてないし手返しも考えて4本仕掛けでやっているんですけど」、黒田政雄さん(厚木市)は、「昨日、関西から帰って来て、今日跳んで来ました」と話してくれている時、「乗った。重くなった」とリーリング開始。突然、ハイライトが来た。型も朝方よりずーっと良い。ミヨシでも左舷でもリーリングの音。黙々と竿を上下させていた左舷2番の田辺克己さん(秦野市)も「やっと乗りましたよ」と良型を手にした。久保田さんが4点掛け、磯貝さんも良型の3点掛け、山口さんも2点掛け、3点掛けと連チャン。伊東さんも「型が少し良くなった」と桶に放り込む。私の竿にもズーンとした重みでリーリング、良型を手にした。もう少し早く乗り出してくれれば…。結果はトップ34杯、2番手23杯、スソ(最低)4杯と苦戦の1日だった。忍船長が「昨日は数も型もよかったのに、今日は反応も薄く群れもばらけていましたね。イカ釣りはムラがありますが、“夏イカ”シーズンはこれから。型もだんだんとよくなります」とコメントしてくれた。水深100m前後の今はイカ釣り入門のチャンス、直結仕掛けの習得に出掛けてみては如何(イカ)が?イカ釣りのキモ!スルメイカはタナも広く群れの移動も速いので、合図が出たら素早く投入。少しでも早く指示ダナヘ。シャクリ上げた竿を一瞬止めてツノにイカが乗る間を置く(抱き付かせる)。ツノは常に動かして誘うこと。重みがかかったらゆっくりリーリングし、追い乗りをさせるのが数をのばすコツだ。直結式は取り込み時にバラしが多いので注意。ツノのカンナ部分の墨や身切れは歯ブラシなどでよく取り除いておくことも大切なポイント(汚れていると、まずそのツノには乗ってこない)。