午後には同行したメンバー全員がオトリ確保に成功していたので、いよいよみんなで「尺鮎」を目指す!各々が、大物が潜むであろう深場や、瀬、瀬落ちなどに向かっていった。これに対して、私は午前中大きな鮎の跳ねが見られた上流の淵へと向かうことに。ポイントに到着すると、相変わらず跳ねが見られた。右岸に立ち、ヘチへ〝上飛ばし〟。オトリを泳がせながら、右岸ヘチの石色の良さも確認!しかし所々大きな石が入っているものの水深があり、鮎が留まる所がない。しばらく筋を変えては探ってみる、を繰り返すが反応は…なし。陽もどんどん傾いてきているので、ポイントを変更し、下流の入川口目の前の瀬に入った。ここは午前中は大人気で、多くの釣り人が竿を出していたポイントだ。でも、待てよ!思い返せば、午前中は左岸からの竿を出している釣り人が多かった。右岸から竿を出すのはどうだろうか?瀬にはポコポコと石が頭を出し複雑な流れを作り出していたので、左岸立ちでは探り切れていないポイントがあるはずだ!という事でこの瀬にラストチャンスを賭け、今日イチのデカ鮎を装着。針は9号だ!オトリは足下からグングン沖へと泳ぎ次から次へと流れを越えていく!そして、大岩の横の流れに到達した瞬間であった。「コツッ!」あの小さいアタリを感じた。すかさず構えると「キターーーー!」坂東鮎の5段引き!慎重に寄せてキャッチしたのは、26cmほどの量型鮎であった!さあ、これから!とばかりに、この鮎を扇状にスライドさせながら送り出すと、すぐに「コツッ!」っと連発である!さらにこれまたしてもデカ鮎!さらに続くか!と思いきや、この後はポツポツとアタリはあるものの針掛かりせず苦戦した。そこで針を少し開いたものにして、針を10号へサイズアップ。これが当たりだったようで、反応のあったポイントへとオトリを送り込むとすぐさまHITしたのだ!そこから少しずつ下流へと移動を繰り返しながら、小さなポイントも見逃さぬようオトリを通していく。泳がせに分があるのは午前中と変わらないが、横の動きに反応が良いように感じたので、自分の下流から扇状にスライドで送り出していく。先程掛かった25cmほどの鮎も実に良い泳ぎをしてくれている。流れを越え、棚を越え、オトリが私の正面に達し竿を少しずつ立て始めた時だった!「コツッ!」。これから来るであろう強烈な引きに備え踏ん張る私…「キターーー!」今日イチの引きと重み!これは今日味わった中でも格別に凶暴な引きだ!これが尺アユの引きなのか?緩い流れに寄せようとしても猛烈な力で抵抗してくる。一度タモに手をかけたがどうにもこうにもならず、一旦タモを仕舞うという訳のわからぬ動きをしながら必死に耐えた(笑)。寄せては離れ、とどれだけの時間格闘しただろうか?汗だくになりながらもなんとかタモに収めた鮎は、今日釣ったどの鮎にも比べ物にならない体高のあるデカ鮎。「これはもしや?」と期待させてくれるサイズ感であった。流石にこの鮎をオトリに使う勇気はなく、納竿とし計測へと向かった。そしうてドキドキの計測である。3名が〝これぞ〟という鮎を持ち込んだでいたのだが、27.5cm、28cmと続き、いよいよ私の番だ!きっちり魚体を伸ばし…デカ鮎の尾が指し示したのは「29cm!」。くう~、尺ならず~!あと1.3cmだが、これが遠いのである!残念ながら〝尺鮎〟の夢は達成することができなかったが、ロマンたっぷり!胸高鳴る!最高な1日となった。尺鮎ラッシュの今!日々状況が変わる状況ではあるが、時間の許す限り〝夢の尺鮎〟を狙おうではないか!待ってろ~、尺鮎~!