相変わらずどんよりとした空模様ではあったが何とかお天気はもっていた。入川口から少し下流の、午前中に入ったポイントを通りかかると「ギラン」と大きな煌めきが見えてしまい足が止まる。1回だけ竿を出してみよう。仕掛けを張る間にも鮎の煌めきが見えている。これはもしや時間を置いたことにより、また釣れるのでは!?早速オトリを送り込む。目印の真下でギラリン!が、反応がないまま時間だけが過ぎる。やはり一度抜いたポイントだからダメなのか?見切りをつけ順々に下流の深場を攻めていく。しかし、どんなにポイントをずらしても反応はないままであった。そこでもう一度「真逆戦法」を試してみようと思い立ち、ポイントを浅場へと移した。すると水深が浅いこともあるだろうが、キランキランと鮎の煌めきがあちらこちらで見えるではないか!今日イチ元気な鮎をオトリで送り込むと、ひと流し目でバッキューン!掛かった~!ここからは〝プチ入れ掛かり〟となり、8匹の鮎を掛けることができた。決して大きな鮎ではなかったが、どの個体も若く、鋭い当たりで十分に楽しませてくれた。どうやら14時30分頃をさかいに、川全体で活性が上がったようだ。下流の流れのある岩盤を狙った友人達も飽きぬ程度に釣果を上げていた。この岩盤で釣れる鮎は型揃いで良型が多く、最大27.3cmのデカ鮎も掛かっていた!皆良い感じで釣果を上げていたが、16時30分頃になると強い雨が降り出す。ずぶ濡れになった私達は後ろ髪を引かれつつ納竿とした。今回の箒川はお日様も顔を出さず、気温も上がらぬ状況下であったが、まだまだ若い元気な鮎達が顔を見せてくれた。簡単に釣れるわけではないが、1日を通せば活性の上がる時間もあり、型、数ともに十分楽しませてくれる。日々秋は深まり、状況が変わる時期ではあるが、もう少し、あと少し、最後まで私達を楽しませてくれることだろう。今シーズンの締めくくりに箒川はオススメの河川である。