2連チャンの気持ちの良い当たりを堪能した私は、貸し切りの瀬をくまなく攻めることにした。ギュギューーン、すぐさま3匹目!朝の状況が嘘のようなバリバリの反応に驚くばかりだ!兎に角掛かる!サイズは時折チビ鮎が混じるもののオトリになるサイズ。小さくても泳ぎは抜群!流れの強い場所でも背針を装着することでグングン泳いでくれた。そんな入れ掛かりを堪能しながら、ふと上流を見るとウロウロする相方の姿が。連絡を入れてみるとまだ掛からないとのこと。「少し下流の方が反応が良いかもしれないよ!」と移動を促すが、移動しても中々反応が得られない。そこで気づいた。ポイントではなく、野鮎パワーなのかもしれないと。野鮎パワーがこの釣果に繋がっているのだと。そうこうしている間にも私の連チャンは続く。少し竿を寝かせ狙う筋を張らず緩めずで少しずつ上流へと引いていくとギューン!がやってくるのだ。ここで少し小ぶりではあったがマキッキーの良い鮎が取れたので、誕生日も近かった相方へプレゼント。きっと今一番欲しいものに違いない!相方がその鮎を装着して送り出すと、すぐに足元でヒット!しかし、油断していて痛恨のバレ!気を取り直し再度送り込むと、これまたすぐさまヒット!相方の竿が大きく曲がった!良型鮎を手にし満面の笑みを見せてくれた相方に「い~ってことよ!」と私も手を挙げ答えた。ここからが凄かった!相方に怒涛の入れ掛かりが始まった!見るたびにオトリ交換をしているではないか!いつの間にか私よりハイペースな掛かりっぷりに。私も相方も釣っていてわかったことは、意外と手前の筋で掛かるということ。奥に入り過ぎ、右岸に行くにつれ反応は悪くなった。上流も下流も、手前から瀬のど真ん中辺りまでが反応が良かった。それにしても野鮎パワーたるや恐るべし!ここまで状況が一変するものか?そして釣れる鮎の若さにも驚くばかりであった。時速10匹ペースの釣りを存分に楽しんだところで納竿とした。美しさと切なさが入り混じる季節。大鮎に数釣りにと、那珂川はシーズンの終わりを惜しむ釣り人達に素晴らしい時間を与えてくれた。