「昨日まで釣れてたのに」と苦笑いの梅花繁船長曰く、例年になく浅場で釣れているという今年の“夏ビラメ”。その浅場が、前日午後の風とウネリで荒れてしまったことと、流れない潮に苦戦した取材日だったが、海が落ち着けば良くなる筈だ。数釣りが魅力の夏ビラメが、今シーズンは浅場で型が良いときたら見送る理由はないだろう。「釣れないときは、魚が考える時間を与えてくれたと思えば良い」…アーネスト・ヘミングウェイの言うとおり、リベンジする日の釣り方をあれこれ考える近視眼の筆者であった。ヒラメ釣りの半分を損してませんか?誰が言ったか「夏のヒラメは猫またぎ」。食べた者から言わせて貰うと、そんなことは決してないと思う。アタリが明確で食い込みが良く、装備も身軽で海上も快適な夏にヒラメ釣りをやり込んでから、秋冬の旬のシーズンに臨めば、ヒラメ釣りの幅と奥行きが倍増することは至極当然。『梅花丸』では従来の道具立てはもちろん、手持ちヒラメでもLT(ライトタックル)でも挑戦できるので、未体験の方にもぜひ夏のヒラメ釣りをご堪能頂きたい。