右舷ミヨシの田中伸也さんは、釣りは初めてと言う平崇水さんと垣内孝之さん(いずれも新宿区)を連れて来たと言う。代わる代わるに釣っては、大きいとか小さいとか競い合っている。垣内さんが型の良いカサゴを釣って、またまた大騒ぎ。古川茂さん一家(横浜市)では、奥さんの千鶴さんが釣れないと言うのでタナ取りを教えると、間もなく「釣れた!」と笑顔。小学4年生の陸くんもサバを釣って興奮気味。左舷の胴の間(中央)の村上隆成さん一家(蕨市)は、隆成さんがお父さんの威厳を保つようにアジを連続で取り込んでいた。お母さんの菜華さんもポツポツ釣れている。長女の七海さんと次女の舞香さんは「釣れない」と生き消沈気味。そこでタナの取り方を教えると、間もなくアタリがあり、「久し振りに釣れた」と笑顔。左舷トモ寄りの山内大典さん、羚司くん、井沢恒一さん、潤くん(共に練馬区)親子もサバ交じりでバケツが賑わっていた。因みにトップは37匹が2人、残りの人達も大半が20匹台の釣果。あちらこちらから、「何にして食べようか」の声が聞こえた。潮も澄んで潮温も下がって熊谷義樹船長は「前日の強い南風の影響で潮温が下がり、潮色も澄んでしまったせいか、アジの反応があっても活性が良くなかったね。潮温が戻ればまた食いが活発になって数が出ますよ」と言っていた。その言葉通り、翌日はトップ78尾の好成績。冬場に向かって体力をつけるため餌を活発に追うアジ。今や東京湾のブランド魚の仲間入りをした“金アジ”も数多く交じって来る。今後が大いに楽しみだ。