大会が終了し、一度は静かになった和良川だったが、明日の本解禁に向け、夕方になると川見をする人で河原は賑わっていった。そんな中、地元の友人がなんと〝和良鮎〟を焼いてくださるとのこと。「全国清流めぐり利き鮎会」では計4回もグランプリに輝き、「日本で最も美味しい鮎」とも称される〝和良鮎〟。清らかな水と良質な川藻で育ったことによる、腹わたのほろ苦さと香りが最大の魅力だそうだ。綺麗に串打ちされた鮎が炭の上でジワジワと焼かれていくと、周囲が鮎の良い香りで包まれていく。焼きたて熱々の鮎を一口。「美味い、これは絶品!」。あまりの美味しさにあっという間に2尾3尾と平らげてしまった。この後、和良の郷土料理「朴葉寿司」も頂き、和良満喫の1日に幕を閉じた。5月31日、和良川は多くの鮎師が待ち侘びた本解禁を迎えた。相変わらず、朝の冷え込みは強いが、今日も晴天。川を見ればずらりと鮎竿が並んでいる。私たちも空いている所に入れていただき釣り開始。深場のテトラ周りを狙う。昨日とは打って変わって鮎の姿がよく見える。黄色い追星までクッキリだ。足元からゆっくりと馴染ませていくとギュギューン!今日も実に良い当たり!掛かり鮎を放てば連チャンも。流れのあるポイントに入った相方も好調なようで、何度も竿を曲げていた。お昼が近づきこれから!と言う時間ではあったが帰りの長い道のりを考え、後ろ髪引かれつつ納竿とした。初めて目にした和良川には、深呼吸したくなるような情景が広がっていた。雲ひとつない青空の元、追星輝く〝和良鮎〟に出会い、食せば至高の味、夜が更ければ町は漆黒に包まれ、川のせせらぎをBGMに満点の星空が広がっていた。川と人とが紡ぐ〝和良鮎〟。ここには心満たされる鮎時間が待っていた。