上流に向かった相方から連絡がはいる。早々の根掛かりなどで苦戦していたようだが、やっと鮎を釣り上げたと。どうやら、かなりの数の鮎がいる気配とのことだった。これは行くしかない!かなり下流にいたので遠い道のりとはなるが、私は1匹の鮎を求めてひたすら川を遡行し上流を目指した。到着したのは堰堤上のトロ場。やはり、今日の鮎の付き場はトロ場で間違いないようだ。目を凝らすと、石を喰み、キラキラと輝く鮎の姿が見える。元気なオトリを拝借し、祈るような気持ちで釣り開始。このままでは帰れない!丁寧に上飛ばしで泳がせていく。それは突如、訪れた。カッツーン!目の覚めるような当たり。「やっとキターーー!お願いだからバレないでくれ~!」。じっくりとタメて引き抜く。無事、タモに収まった鮎。小ぶりではあったが、顔のシュッとした天然鮎だった。これほど嬉しい1匹はない。1匹でも釣れてくれたら終わりにしてもと思っていたが、釣れてしまうと欲が出る。この掛かり鮎を放さずにはいれなかった。やはり、掛かり鮎の泳ぎは段違い。今までが嘘のように反応が出る出る!お昼を過ぎると、流れのある場所でも反応が出始め、ガツンと良型も飛び出し素晴らしい引きを味合わせてくれた。「終わりよければ全てよし!」。今日はかなり苦戦を強いられたが、とても楽しい締めくくりとなった。そして、オトリをくれた相方には頭が上がらない。今回は、釣り荒れ、場所ムラと難しい状況の箱根早川だったが、帰りがけに川を歩くと、小さな天然遡上鮎の姿を相当数、確認できた。まだまだ成長途中だが、今シーズン「期待大河川」認定。これからの箱根早川は要チェックだ。梅雨の間に恵の雨が降り、川がリセットされれば鮎も動き出し、ますます釣り人を楽しませてくれることだろう。箱根早川に限らず、解禁から時間が経ち、どの河川も1度は釣果が落ちこむ時期。しかし、鮎は川にいる!状況を読み、足を使い、釣れない時こその〝ここぞの1匹〟と出逢い、歓喜しようではないか。