午後になり、さらに下流へと歩を進めた。小さな堰堤下瀬が続くポイントだ。右岸ヘチ際には平らなコンクリートブロックが沈んでいた。まさにそのブロックと瀬の流れの境目を狙った時だった。「コンッ」と小さな前アタリからの目が覚めるような「カッツーンギュンギュン!」これぞ日本海鮎の引き!しっかり追って掛かった鮎である。型良し、香り良しの極上鮎のお出ましだった。ここからは、今までの鮎が入れ替わったかのような状況に。連チャン連チャンの7連チャン!釣り返しも効く状況で、ほぼ足を動かさずの入れ掛かりであった。反応が少し薄くなれば1歩下流へ、するとまた始まる連チャン!およそ100m程の範囲でかなりの数を稼ぐことができた。14時を過ぎると、今までヘチ限定だったアタリが、瀬の芯や浅場などでも出るようになってきた。この頃、周りの石を見ると朝よりだいぶ水位が減ってきていることが分かった。まさに「引き水」の入れ掛かりである。上流にいた相方も好調。やはり右岸ヘチで数が伸びたようで、流れの強いポイントを狙っていた相方には23cm程のデカ鮎もヒットしていた。夕方に近づくにつれ、心なしか掛かり所も改善され背掛かり鮎も増えてきた。これは針やハリスの長さと言うより、明らかに追いがキツくなったことによるもののようだ。「こんな所いそうだな~」のポイントにオトリを送り込み、「スーッ」と上流へ引いてくれば、素直な海川鮎が直ぐに答えを出してくれるのだからたまらん!夏休みにアニキから教えてもらった、際どい場所へのアプローチが活きた釣行となった。夕方、ふと見渡すと川には私たち2人だけとなっていた。まだまだ活性も高く、釣り歩けるポイントも沢山あったが日暮れが訪れタイムアップ。今回、竿が出せれば御の字と思っていた釣行だったが、思わぬ入れ掛かりに出会えるという最高の釣り時間となった。北に、西にと有名河川が控え、見逃しがちな地域ではあるが、ここ糸魚川には豊かな自然に囲まれた清流があり、そこには有名河川にも劣らぬ、逞しく勇ましい日本海の鮎が待っている。ぜひ日本海へ釣行の際は、小さな河川にも目を向けあなたのとっておきの場所を見つけよう!