この日最大のハイライトが、この後に右舷トモに訪れる。周りが一つテンヤに替えてウマヅラハギと遊んでいる中で、かたくなに“マイクロフリップ”にこだわり、虎視眈々と“本命”のみを狙っていたのが吉と出た。先ほどの吉田さんよりも更に一回り大きそうな強い引き。心地よいドラグ音が響く。慎重なやり取りの末に上がったマダイは堂々の1.7kg級。『イワシトルネード』の中からではなかったが、初志貫徹の“マイクロフリップ”で掛けたことに価値がある。うれしい1匹となった。この後はウマヅラハギや小型のマダイのアタリこそ絶え間なく訪れるものの、残念ながら“型物”を見ることは出来なかった。しかし、時合をしっかりとモノにした1kgオーバーの“本命”2匹はこの悪状況の中では充分以上の好釣果と言えるだろう。イワシが戻れば期待大!!この日はウネリによる影響で、期待した『イワシトルネード』からの結果を出すことは出来なかった。しかし、それも自然を相手にする釣りの楽しさでもある。連日の釣果を見ると、このウネリが取れればまた“大ダイ”乱舞となる事だろう。大原沖のイワシの群れは5月まで続くそうだ。『広布号』では、イワシがいる限りは『イワシトルネード』を続けるそうなので、この機会に“大ダイ”釣法の必殺技を習得してみてはいかがだろうか。