ここで気づいたことがある。もう一方の“本命”アカハタがまだ上がっていない。昨年は小さ目はリリースするほどに数が上がったアカハタが上がっていない事がこの日の海水温を象徴していた。まだ南方から暖かい潮に乗って数多くのアカハタが到達していないと言う事なのだろう。沖上がりの定刻11時半頃、潮が緩み、若干ではあるが潮の流れが変わった気がした。それに応えるかのようにカサゴが最後の食いを見せた。船長の厚意で1時間の“残業”。そして幸運にもサイズこそ小さいもののアカハタも顔を見せた。やはりこの日も時合は下げにあったようだ。本来のそれには程遠いものの“ツ抜け”(10匹以上)出来た人も出て、この日は終了となった。スタートが遅れた分ロングランに期待!梅雨時が最盛期!カサゴは梅雨時に産卵期を迎えて食いが最高潮となる。海水温が例年よりもかなり低い今、スタートとしては例年よりも遅れているが、その分7月末の終盤戦までロングランで楽しめそうだ。海水温が上がればジャンボカサゴだけでなく40cmを超えるアカハタも交じり出す。昨年の良い思いが忘れられない私も6月に再訪して強烈な根魚の引きを堪能したいと思っている。