マルイカに比べアタリが明確に出るムギイカだが、やはりアタリは繊細である。穂先が敏感な専用調子のロッドが望ましい。この日は着底(又はタナに合わせる)→「間」(アタリを取る)→タタキ→「間」(ここでもロッドを動かさずアタリを取る)というパターンで攻めていた人が功を奏していたようだ。重要なのはイカに抱きつかせる「間」という訳だ。また繰り返し投入できるような長い流しでは、1度仕掛けを巻き上げてイカの視界からスッテを外し、再度落下させてイカに見せる事も大事なテクニックだという。しかし、何より面白いのは、「前日竿頭を取った人が、次の日同じパターンで攻めてもハマらず渋い顔をしている・・・その日その日でパターンが違うんですよ」と船長。スッテのサイズや配色然り、パターンが釣果に影響するからゲーム性が高くて面白い。神出鬼没!だからマルイカは難しくて面白い後半盛り上がりを見せてきたところで無念のタイムアップ。結果、ムギイカ主体に1~25杯の成績。最近の釣果からするとやや物足りないがそこは神出鬼没なマルイカ。こういう日もある。「今日は、最近でもかなり厳しい日になっちゃいましたね。それでも反応自体は沢山あるのでまだまだ有望です。反応もその日によってマルだったり、ムギだったり、混成だったりしてますが、これから海水温が上がってくれば近場の島周りでも期待したいところですね!」と船長。そう、これからは至近の浅場で“束”越えの“バリ乗り”も期待できるのが勝山なのだ。その“Xデー”が来るのももう間近かも知れない。