1時間程続いた時合いタイム。やや落ち着いて来た船内。時計を見ると11時30分。そろそろ沖上がりを気にする時間だったが、又もや大西さんの竿が大きく叩かれ良型のマダイ。「今日はガシラから始まり、マダイを釣っていますが、底ベッタリで流していたのですか?」と大西さんに聞くと、「今日はずっと底から1mを意識しています」との事だった。そして船長から「最後の1投!」とアナウンス。私はカメラを回すたびに付いてしまう雨粒を拭き、キャビン内にいたのだが、まさかここでも出番が来るとは思ってなかった。キャビンから出ると山口さんがファイト中。マトウダイにハマチにサメ…魚こそ掛けていたが、不本意な釣果に納得出来ない様子だったが、最後の最後、この日1番の80cm超えのブリだった!気軽に大物狙い!私は初めて「アンダーベイト」という釣りを目の当たりにしたが、このような多彩なフィッシュイーター達が相手と考えると、道具立てや段取り等が面倒と決めがちになってしまうが、全然そんな事はない。仕掛けは専用の胴突き4、5本バリ仕掛けとオモリのみ。餌も付けず、仕掛けを落としてベイトを掛け、そのまま落とし込んで“本命”を食わす。釣り方はいたってシンプルだった。