しかし、この日のヤリイカはそれでは終わらなかった。乗りのいい反応を求めて頻繁にポイントを移動していた午前10時過ぎ。再びヤリイカが踊りたくなったようだ。今度は小型のメスが主体。次から次にいわゆる“入れ乗り”。この時期のメスは卵を持っているために、味の方も絶品で非常に人気が高い。これを専門に釣ろうとする人もいるほどだ。ここで船首の恩田さんに異変発生。メスばかりで繊細なアタリを取っていたところにドカーン。かなりの重量感。硬いはずのロッドが大きくしなっている。恩田さんも「今日一番の重さ。結構大きそう」との事。上がったのはなんと「パラソル」ばかりの8点掛けの完全制覇。どうやらメスを追い求めて入って来たオスの群れを一網打尽したようだ。GW明けのLTイサキ開幕までロングランで楽しめるこの後もメス主体だったが、“入れ乗り”が続いたまま後ろ髪を引かれる思いで納竿。スタートダッシュそのままに飛鳥さんが58杯を釣り上げてトップ。しかも皆が20杯以上を釣り上げていた。これからメスのサイズが大きくなり、そして「パラソル」サイズのオスが回遊してきて白浜沖は最盛期を迎える。既に連日コンスタントに50杯以上は上がっている状況を考えると今後の展望は明るい。『信栄丸』ではLT(ライトタックル)イサキが始まるGW明けまでヤリイカをロングランで楽しませてくれる。因みにLTイサキは40号のオモリで狙うジャンボイサキ。『信栄丸』は南房では最初にLT釣法を始めた船宿。オモリが軽いのでやり取りも最高に楽しい。こちらも大いに楽しみだ。