ヒートアップしっ放しの船内だったが、数釣りの方でヒートアップしている釣り人がいた。櫻井さんだ。この日は1日釣りで、沖上がり予定は午後3時。時計は1時半。この時点で櫻井さんの釣果は85匹程。「上丸」でも束釣り(100匹以上)は未だ出ておらず、周囲の注目を浴びていた。周りでも40~50匹の釣果が出ており、次々とクーラーボックスが満タンになっていく中、釣りを終了する人もチラホラ。そして最後のひと流しで101匹目のタチウオを釣り上げた櫻井さんも安堵の表情。船全体でも10束(1000匹)を超える釣果となり、達成感に満ち溢れながらウミネコに見送られて沖上がりした。食べて美味しいタチウオ!そして帰り際、櫻井さんと船長にお気に入りの調理方法を聞いてみたところ、櫻井さんは炙り、村上船長は塩焼きだった。帰宅した私は、刺し身、炙り、塩焼きと、タチウオを堪能した。また、小型のタチウオや良型の尾に近い部分を3枚におろし、しゃぶしゃぶにしてみた。これが思いのほか絶品で、塩焼きにするには細い部分がしゃぶしゃぶには丁度良く、口の中でとろける食感は病みつきになった。また余った刺し身は、残った身と一緒に弱火で炒り、マイブームであるフレークを作ってみた。味付けは塩少々に醤油をお好みの味になるまで足すという簡単なものだが、混ぜご飯やおにぎり、食べる際にもう一度炒ればお茶漬けにも良く、大量消費しやすい一品。釣って楽しく、食べて美味しい大阪湾のタチウオ。今まさに旬である。