緑色のネクタイが功を奏したこの日。サバフグもこの色がお気に入りらしく、一度目を付けられるとボロボロになるまで囓られてしまう。更に空が曇ったからか、流石にスレた(見飽きた)のか、マダイの反応も落ち着きつつあった。そこで船長が見つけ出したパターンが"透け感のあるグリーンパンプキンのラメ入り"と"コーラカラー(スカッパノン)"のようなくすんだ反対色相の組み合わせ。このカラーが再び大爆発。基本色で頑張っていたが数の伸びないアングラーも、この色にした途端釣れ始めるほどの偏愛ぶり。投げて、落として、巻き上げていると必ずアタリがあり、タモ入れのために置き竿にしている間にもアタリが出る程の高反応で、ダブルヒット、トリプルヒットの一幕も何度か。こうして高活性なマダイがハイペースで釣れ続け、心地よい疲れと共に沖上がりの時間を迎えた。竿頭19匹、船中5人で55匹の快挙! かくして、この日の釣果はマダイが船中5人で55匹とみなさん大健闘。竿頭は怒濤の追い上げを見せたイチローさん、リリース含め19匹。この他に多彩な"ゲストフィッシュ"も上げているのでみなさんクーラー満載、笑顔での帰路となった。笹倉船長が手の怪我を手術するため「ぼっち丸」は10月初旬までお休みするそうだが、最盛期迄には復帰の見込みとのことで一安心。これから冬に向けて浅場での荒食いが始まり、味覚も向上する東京湾のマダイ。これからタイラバを始めよう、沖釣りにチャレンジしようと思う方には絶好のシーズンに突入する。乗船8人を上限と定めているので、船長の目が行き届きビギナーにも最適。東京湾の豊穣と、タイラバの面白さを実感できる『東京湾探釣隊ぼっち』で"食欲の秋"と"スポーツフィッシングの秋"を満喫して頂きたい。