イナダの活性は上がり続け、私も参戦。コマセを詰めて一旦底へ。ハリス分上げてから1m間隔で竿を振りコマセを出す。3回行った所で、竿を上げ撒いたコマセの中に仕掛けを通すイメージで狙う。アタリが無ければ、更に繰り返して15m付近まで探る。2回目のコマセワークで誘い上げている時にヒット。「決まった!」と思う位に狙い通りにヒット。力のある引き。走ったかと思えば、ハリを外そうと時折体を暴れさせ抵抗する“青物”独特の引きだ。上がって来たのは、型の良いイナダ。「太っている」。厚みも増して晩秋ならではの美味しそうな体型だ。タナもスタート直後から少し上がって22m付近で必ずヒット。そこで実験をしてみる事にした。26mで待ってみたが全く当たらない。コマセを詰め直して再投入。25mでも当たらない。この様な感じで探ってみたが、結局、23mレンジでヒットして来た。今度は逆に上の方で狙ってみる。コマセカゴを20mで停止。そこから17mで待つと、ヒット。かなり上の方まで魚があがって来ている。注意したいのがタモ入れ。ハリスを持った時、魚が走ると切れてしまう事がある。同じイナダでも50cm以上の物も交じるので、上手くコントロールしてタモ入れして貰おう。ここで実験は終わらず、更に上、10mで狙うと、なんとヒラソウダガツオラッシュ!これは面白い。美味しいヒラソウダが狙って釣れる。しかも良型。時折こぼれたコマセに寄ってくるヒラソウダが海面からでも見える。この状態が長く続き後半1時間は潮が緩むとサバフグラッシュ。船長がマメにポイントを変えてくれて深場へ移動。イナダ数匹が上がり、午後1時30分に沖上がりとなった。気が付くと皆さんクーラー満タン。イナダのトップは40~50cmオーバーが30匹、それにヒラソウダ。大満足の釣果。船長から「今の時期、イナダを酢で絞めて、大葉を入れて押し寿司が最高ですよ」との事。晩秋、小坪沖の美味しいイナダは絶対のお勧めだ。