フィッシュマンは「ベイトキャスティング」にこだわって、ソルト、トラウト、怪魚界に旋風を起こし続けている革命的なブランドだ。その代表を務める赤塚さんは、ロッドデザイナーから広告塔までをも受け持つマルチアングラー。その赤塚さんが今季、満を持してリリースしたのがこのブランシエラ4.8ULリミテッドだ。「フィッシュマンは今年で創立10周年なんです。だから初回生産分は10thアニバーサリーの刻印入りなんですけど、すいません、もう完売してます」すさまじい人気だ。運が良ければまだ買えるかもしれないけれど、次回生産に期待するしかない。このロッド、どこがすごいのだろうか?「まず、グリップがアルミ製で、一番細い部分を幅20mm以下に絞っているんですね。だから、たとえ丸形リールであっても、キャスト時にグリップを握った指が一周回るんです。このおかげで、午後になって疲れてきても、精度の高いままキャストできる」この重要性、渓流アングラーなら身にしみてわかるはずだ。「それからブランクスの収束する速度が当社比でかなり上がりました。しっかり曲がるのに、戻りが早いからルアーの速度が速くなった。だから、オーバーハングの最奥にまで、弾丸ライナーで3g、4gのルアーを送り込めるんですね。特に難しいテクニックは必要ありません。誰にでもできる」手書き風のロゴや艶やかな飾り巻き、ブランクス全体をペイントするなど、コスメ面でもこれまでのフィッシュマンロッドとは差別化を図り、リールを固定するナットのクリックサウンドにまでこだわった。渓流ベイトフィネスのロッドを新調したいと思っている人から、これから始める人まで、間違いなくオススメの1本だ。