釣りビジョン

相模湾のフカセ・キハダマグロ、ダイレクトなファイトで大興奮!

2019年08月01日公開

03_main.jpg

シーズンインしたばかりの相模湾のキハダマグロ。この時期は、フカセ釣りで狙う為、魚の引きもダイレクト。ヒットすればビッグファイトが待っている。大物という部分がフューチャーされがちだが、ベテランと話していると釣りの“基本中の基本”が最も大切な事が判る。神奈川県・葉山あぶずり港『長三朗丸』からフカセで狙うキハダマグロ船に乗った。

【この記事を書いたライター】山口 充

横浜横須賀道路・逗子ICから約10分

葉山あぶずり港へは、横浜横須賀道路・逗子ICから約10分。通常の船は船宿前に着くが、キハダマグロ船は駐車場横に着くので受け付けだけ船宿で行う。車の側に船が着くので荷物は持たなくて良いのは嬉しい。駐車場に入ると船宿名を聞かれるので、釣り物と船宿名を告げて指定場所に車を停める。

タックルは至ってシンプル!ルアーマンも挑戦出来る

タックルはフカセ釣り。活きイワシを泳がせる為、イワシに負荷が掛からずフリーに泳がせるタックルとなる。その為、スピニングリール、ルアーロッドがベストマッチ。キャスティング系のルアーロッドで長さが7ft以上。ジギングロッドの場合、我々世代は8ft前後のスピニングジギングタックルを多用していたのだが、近年はショート化されていて中々合う物が無い。リールは大型スピニングで、PE6号が船宿基準。ラインが絡んだり、船底に擦れたりする場合にもマージンを持った太さである。ハリスは16号前後。ナイロンラインかフロロカーボン製となるが、問題はハリとのマッチング。ベテランのハリはヒラマサの13号前後で、硬いハリスだと、チモトの結び締め込みが甘くなる可能性が高いので注意が必要。その部分はベテラン達は好きな銘柄で調整している。

 

基本がそこにある

釣り場迄の道中、常連の中尾さんに話を聞きながらクルージング。「仕掛けはイワシが弱らない様に、特にハリのサイズに拘っています」との事。小バリで太さがあるヒラマサ13号との事。強度と抵抗を考えての事だろう。更に「最近はカン付きのハリが多くなって居ますが、フカセにはマッチしないと思います」と話してくれた。これも頷ける話で、太ハリスを結び易い様になっているが、活きイワシに与える抵抗と重さを考えると、この釣りにはマッチしない。更に、魚と直結に合わせ、ヒットする為に結びの部分、ハリのチモトにハリスが上向きにセットされないとハリが食い込み辛い訳だ。オモリ、天ビンを介す場合や、ルアーの様なトレブルフックともセットが違う。強いて言えば、“基本の魚釣り”に共通している。「マグロを狙うも釣りの基本」。楽しくなってきた。間もなくポイントに到着。活きイワシが配られてスタートすると降っていた雨が止んで晴天に。するとあちらこちらでキハダマグロが跳ねていた。

ブレイクが多発、ロッドが破損

この釣りは片舷、右舷側が釣り座となる。暫くするとミヨシ(船首)側でヒット。やり取りがし易い様に突き出し、先端の方に移動。その際途中の道具を交わして移動するが、上乗りさんが上手くアテンドしてくれるので指示に従って移動すれば良い。するとトモ(船尾)から3番目に居た高橋さんにもヒット。アテンドされながらミヨシに移動してきた。ラインが出されたり巻き取ったりと一進一退の状況が続く。20分近く経過した時、最初にヒットしたアングラーがブレイク。チモトから切れていた。残念!そして高橋さん。これが長時間のファイトとなり、常連の柳沢さんに交代。1時間経過。途端にあらぬ方向に魚が走りロッドが破損。急遽ラインを手繰り勝負する事になった。こうなれば皆でこの1匹を上げる事に専念。上乗りさんも加勢してなんとか魚が見えた。「これはデカイ!」。そこから更に走られ、やり取りしていたが遂にブレイク。しかし、上がって来ると糸が切れた訳ではなく、ハリが外れてしまっていた。今期は例年よりワンサイズ、ツーサイズ大型が多い感じだ。更に胴の間(中央)の釣り人にヒット。これもハリが飲まれてしまった様でブレイクしてしまった。

22、26、30kgが上がった!!

次にヒットさせたのは常連の柳沢さん。魚の動きに合わせてラインをコントロール。無事キャッチしたのは22kgのキハダマグロ。直ぐに神経締めして鮮度を保持。後半ヒットさせたのは中尾さん。「今日はダメかと思って50m位出したら来ました」との事。「こんな時に…」と呟いていたので、見るとジギング用のショートロッド。想定よりも魚にパワーが有る様でラインのコントロールに苦労していた。「あとどれ位?」と船長。中尾さんが「魚は見えてるよ」と答えた。すると「そこからが近くて遠いんだよな」と船長の言葉に爆笑。しかしながら無事キャッチ。26kgのキハダマグロ。最後に金澤さんにヒット。これがこの日最大の30kgのキハダマグロ。午後1時に沖上がり。上がったのは3匹だったが、別船は7匹。今期のキハダマグロは海水温の関係かパワーが有る。相模湾のパワーゲーム、キハダマグロにチャレンジしてみては如何だろう。

今回利用した釣り船

神奈川県 葉山あぶずり港 『長三朗丸』
〒240-0112 神奈川県三浦郡葉山町堀内33番地
TEL:090-3349-4882
定休日:第1・3・5木曜 釣果・施設情報 長三朗丸 ホームページ

出船データ

活き餌カツオ・キハダ乗合(予約制)
乗船料金:1万7,000円(餌付き/氷別)
※女性1,000円割引き・高校生以下は2,000円割引き
集合:出船30分~1時間前
出船:午前6時
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
このライターの他の記事も読む

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部