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活イワシの泳がせでヒラメ、マハタが好調!!

2020年04月01日公開

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三浦半島南端に位置する宮川港『二宮丸』では、活イワシの泳がせ釣りでヒラメが好調に釣れているらしく、「このところトップ4~5匹、全員顔を見られる日も多い」との情報に興味マックス。胸を高鳴らせながら出掛けた。

“仕立て船”と“リクエスト乗合船”で様々な釣りに出船

『二宮丸』では、“仕立船”と“リクエスト乗合船(平日予約制)”で、季節の楽しくて美味しい釣り物を釣らせてくれる船宿だ。毎年この時期はヒラメを狙うが、今年は例年より模様が良いとのことで、どうやら“当たり年”のようだ。取材日の前日に宮川剛船長に電話を掛けた。「午前5時30分までに船着場に来てください。私はイワシを調達して戻り、準備出来次第出船します」とのこと。5時頃港着、船着場の前に車を停めた。この日は、6人の釣り仲間による仕立船に一緒に乗せて頂いた。6人のうち既に着いていた5人(横浜市の水留さん、登(のぼる)さん、大野さん、調布市の小林さん、川崎市の鈴木さん)と挨拶を交わす。少し遅れて横須賀市の野川さんが到着、6人が揃った。6時30分頃、活イワシを調達して船長も船で到着。荷物を積み込んでそのまま出船となった。

まずはヒラメを狙う

前日吹いた大風の影響が心配だったが、港を出ると良いナギだ。釣り場に向かいながら釣り仕度を済ませる。皆さんライトタックル的な道具立てだった。電動リールを使う人はバッテリーを持参。釣り場に到着したところで、「水深40m。やってください」という船長の合図でイワシにハリを刺して仕掛けを投入(仕掛け図・写真参照)。釣り方は、ハリスと捨て糸の長さによるが、通常30~50cm底からオモリを持ち上げたタナをキープしてアタリを待つ。活性が高いとタナが上ずることもあり、「先日は、オモリを2m位上げたタナで連発しましたよ」と船長。期待が高まる。

ポツリポツリとヒラメが釣れ始めた!
左舷ミヨシ(船首)の小林さんにアタリが来た。スッと竿を立てたが抜けてしまった。続いて同大ドモ(船尾)の野川さんにもアタリがあったがすっぽ抜け。前日の大風で底荒れしているのか、この日は中々食い込まないようだ。お次は右舷胴の間(中央)の鈴木さん。「乗った!」の声と共に細身の竿がきれいに曲がり、ガクガクというヒラメの引き込みをうまく吸収していた。更に、朝一のアタリを逃してしまった小林さんに再びアタリ。今度はキッチリとハリ掛かりさせて見事ヒラメをゲットした。

 

マハタ狙いに切り替えると、まずゲストが活発

その後、右舷ミヨシの登さんが、40cm前後のマゴチを上げた。ダブルヒットしていた左舷胴の間の水留さんの魚も上がる。こちらは1.5kg前後のヒラメ。そしてアタリが遠くなり、船長は「マハタ狙いに切り替えます。少し走りますよ。ヒラメにはまた後で戻って来ます」とアナウンスして船を走らせた。マハタのポイントはヒラメよりも深かった。「いいよ、水深75m」という合図で開始。マハタは底に棲む魚ではあるが、時には、底から5m、10mと浮いてホバーリングしていることがあると言う。ヒラメより高めのタナを狙う作戦もありだ。最初に上がったのはマトウダイ、続いてウッカリカサゴ(カンコ)、そろそろマハタが来そうな気配だ。

釣れる魚が大きくなって良型マハタもドーンッと来た!
これまで何度もアタリはあったがすっぽ抜けバラシのみだった野川さんの竿が曲がった。重そうな引き込みから大物の予感。海面に魚が浮いた。「デッケーッ!」の声。2kg前後のウッカリカサゴだった。右舷ミヨシの登さんにも大物が掛かった様子。電動リールが苦しそうな唸りを上げた。そして、水面に浮かびあがった巨大なマトウダイを見て「ヤッターッ」のおたけび。「デッケー!マトウダイだ」と周囲も盛り上がる。50cmオーバーだ、この大きさは初めて見た。最初のマハタは左舷ミヨシの小林さんに。1kg前後だろうか。お次は水留さんが1.5kg前後を釣り上げた。11時頃、大きく移動して再びヒラメ狙いに切り替えた。南西の風が強まりだんだん釣り辛くなって来たが小林さんが食わせた。竿は大きく曲がり、暴れ方も強烈。見事2kgオーバーのヒラメを仕留めた。




【動画】大物狙い!泳がせ釣り


ヒラメはこれから数・型ともにアップ!

終了間際に水留さんが1kg級のヒラメを釣り上げて、13時頃タイムアップ。ヒラメは小林さんと水留さんが2匹ずつで竿頭。マハタも両氏が1匹ずつ。シケ後の底荒れの影響か、中々食い込まず悩ましい一日となったが、それがまた活イワシの泳がせ釣りの面白いところだ。船長は、「毎年この時期はイワシの群れがやって来ます。今年はちょっと遅れていますが、これからイワシが入ってくるとヒラメの活性はグーンッとアップしますよ。そして、数、型とももっと狙える、面白い釣りになります」と言う。『二宮丸』では、4月も活イワシの泳がせ釣りのヒラメ&マハタに “仕立船”および“リクエスト乗合船(平日予約制)”で出船する。是非挑戦して頂きたい。

今回利用した釣り船

神奈川県 宮川港 『二宮丸』
〒238-0231 神奈川県三浦市宮川町17-3
TEL:090-8813-6049
定休日:なし 釣果・施設情報 二宮丸 ホームページ

出船データ

イワシ泳がせ ヒラメ・マハタ仕立船
※平日は予約制のリクエスト乗合も出船
料金=5人まで6万円(1人増1万2,000円、活イワシ・氷付)
※リクエスト乗合船は1万2,000円
集合=5時30分(港)
出船=準備出来次第
沖上がり=13時頃
レンタル=貸し竿(手巻き 1,000円、電動 2,000円)
※詳細は問い合わせ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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