オフショアマガジン
2016.6.15号

春盛丸・神奈川県長井漆山港
相模湾・長井沖のスルメイカ、本格シーズン到来!

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関東地方は、梅雨の真っ只中だが、それでも夏日が連発している。こうなるとイカ釣り師にとって恋しくなるのが暑い日に浴びる「スルメイカの水鉄砲」だろう。今シーズンのスルメイカ、当初は釣果にムラが目立っていたが、いよいよ本格シーズン到来! 長井漆山港『春盛丸』へ出掛けた。

「イカの聖地」長井漆山港『春盛丸』

沖釣りファンなら「イカの長井」と言ったら聞き覚えがあるだろう。その中でも『春盛丸』は、通年イカ専門で出船しているイカ釣りマニアにとっては知る人ぞ知る、腕に覚えのある名人・達人が集う、まさに「聖地」である。こう書くと敷居が高そうなイメージを持たれてしまいそうだが、そんな事はない。明るい女将さんと優しい船長が迎えてくれる、ビギナーにも親切なアットホームな船宿である。

この看板が目印。船着場は駐車場の目の前
釣りビジョンのノボリが目印。ここで受け付け
釣り座は札を取るスタイル

イカ釣り名人も乗船、オーラで分かります

今回乗船した大型船「春盛丸」
平日にも関わらず総勢9人が乗船。その中には明らかにほかの人とは違うオーラを纏ったいかにも「イカ名人」とおぼしき人が見受けられる。名人の妙技を拝見出来るのを楽しみに定刻通り午前6時に河岸払い。
「最近は江の島沖がパッとしないので、まずは長井沖から探ってみます。近いので準備しておいて下さい」と沼田孝章船長。

お世話になります!沼田孝章船長
船宿常備のイカ角投入器
レンタルタックルも完備

船長お手製の直結&サビキ仕掛は船内で販売
ブランコ仕掛け図
直結仕掛け図

ポイントは至近!長井沖からスタート

この日の天気予報は晴れ。出船前の港でも朝日が差し込み好天を予想させたが、沖に出てみると意外にも北風が強く曇天で肌寒い。「これではスルメイカの水鉄砲も出来れば浴びたくないぞ」と思いながら航程20分、ポイントの長井沖に到着した。
「どうぞ、水深105!」と船長のアナウンスでスタート。「現在は、イカのサイズがまだ小ぶりなのでツノは11~14cmをお好みで。数を釣るならやはり直結仕掛けが有利ですが、サバの邪魔が少ない時や、直結仕掛けに慣れてない方にはブランコ仕掛もお勧めです」と船長。この日の様な風の強い時、イカ釣りに不慣れな方には長い仕掛けを捌くのは難しい。
船長は操船しながらビギナーの人たちにレクチャーしていたのが印象的だった。

パワーのあるスルメイカと相対するにはパワーのある電動リールを
電力を消費するスルメイカ釣りではマイバッテリーを持参する人も
直結仕掛けには中オモリも有効

14cmの直結仕掛けが基本
船縁マットもあると便利
アイデアグッズ!仕掛け投入用洗濯バサミ

『春盛丸』“二大名人”の妙技拝見!!

潮は薄濁りでイカの活性も今一つの中、船長もソナーと魚探を駆使して反応を追っかけて操船している。こういう時こそ腕の差というものが顕著に現れる。そんな中、「乗ったよ!」の声が上がり、見に行くとやはり出港前に“名人”とお見受けした御大二人が順調に数を伸ばしていた。右舷ミヨシ(船首)に釣り座を構えた横浜市戸塚区の石田喜一さんと右舷トモ(船尾)の横浜市泉区の土屋正さんだ。

名人の秘密道具その1 土屋さんの水中ライト
名人の秘密道具その2 石田さんの手釣りセット
名人の秘密道具その3 石田さんのナワバチ

名人の秘密道具その4 中央に見えるのが石田さんのナワグリ
名人の秘密道具その5 石田さんのピンクの電動リール

“名人”それぞれの直結スタイル

水深は相変わらず100m前後で反応は中層に出ている様子。それを見て石田さんは竿釣りから手釣りにチェンジ。鉛角、スッテ、プラヅノを配置した15本の直結仕掛けだ。仕掛けがイカに止められるタナに合わせてテンポよく探っている。「この時期のように水深が浅い時は、竿釣りよりもイカが乗った感触がダイレクトに伝わる手釣りの方が面白いんだよ」と石田さん。それにしても一連の流れるような作業は見ていて惚れ惚れしてしまう。圧巻は11杯掛けだ。次々に沖漬け用の麺つゆが入ったバケツにイカが放り込まれていく。
一方の土屋さんは良型狙いで、11cmのイカヅノから市販品にないようなカラフルな色をした14cmの直結仕掛けに変更し、しかも狙ったかのように不思議と良型ばかりを取り込んでいく。こちらも投入から取り込みまでの一連の流れにまるで無駄がない。もちろん船上干しのイカの包丁捌きにも一切無駄な動きが無く 次々とイカのカーテンが出来上がっていく。

お見事!横浜市戸塚区の石田喜一さん
良型狙いに的を絞った横浜市泉区の土屋正さん
沖漬け作成中

イカ釣りが上手な人は捌くのも上手です
風物詩♪イカのカーテン
肝も大事にタッパーへ

若い人も負けていません!目指せ“イカ名人”

一方、左舷ミヨシの若手、江戸川区の佐久間翔吾さんも慣れた手つきで次々とスルメイカを乗せては、船上干しを作っていく。やはりイカ釣り、特にスルメイカの直結は一朝一夕で習得できるものではなく、日々の修行の賜物で経験に裏打ちされたものだと実感。
軟調子のマルイカロッドに小型電動リールの組合せで数釣りよりも、スルメイカとの駆け引きを楽しんでいたのは、普段は遠征釣りを得意とする入間市の中里進さん。3杯掛かり、胴まで曲がる竿でやり取りするのは実に面白そうだった。楽しむスタイルは異なれど、同じイカ釣り。人それぞれ個性があって実に興味深い。

お上手でした♪江戸川区の佐久間翔吾さん
これぞスルメイカ釣りの醍醐味!船上干し
ライトスルメイカ?タックル

釣りの楽しさ知っていますね♪入間市の中里進さん
こんなのもあります。沖漬けの素
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今後も有望!サイズアップに期待

大型のヤリイカも交じりました
後半長井沖から城ヶ島西沖に移動。陽も昇りイカも深場に落ちたのか水深も次第に深くなり130m付近まで探り、上手く反応に当たると単発でポツポツと乗る状態に。前半ほどの盛り上がりは無く、沖上がりの1時を迎えた。
竿頭は石田さんの38杯。次頭は土屋さんの29杯、佐久間さんが28杯と続き、スソ(最低)は5杯という結果だった。一方私はというと…心優しい“名人”お二人にお裾分けをいただきました。(笑)
「今はまだ潮が濁っているけど、今後、潮が澄んでくれば期待出来ます。今後はサイズアップも期待出来ますよ」と船長。ともかく本格シーズンはまだまだこれから! 暑い日にスルメイカの水鉄砲に癒されてみてはいかがだろうか。

こちらもヤリイカゲット
ダブルでゲット♪川崎市の水村剛さん
晩酌が楽しみですね♪

シンプル・イズ・ベスト。卓上コンロでいただきます
土屋さん、石田さん御馳走様でした!
なめろうはイカで作っても美味いんです♪

(釣りビジョンAPC・牛島誠)

今回利用した釣り船
神奈川県長井漆山港『春盛丸』
神奈川県横須賀市長井6-3-13
TEL:046-856-1548
詳細情報(釣りビジョン)
春盛丸ホームページ
出船データ
出船時間:スルメイカ船  5時30分までに集合 6時00分出船 13時00分沖上がり
基本料金=スルメイカ船 9,000円(氷付き) 女性1,000円引き
     電源・投入器完備
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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