ここで一つ気付いたことがあった。この日配られた餌はコマセにイワシのミンチ、付け餌は赤く染色したイカタンと青イソメ。イカタンで釣っている人、青イソメで釣っている人、そして2本バリをイカタンと青イソメを混ぜている人など様々。しかし、全体を見ていると青イソメの方が食いがいいように感じた。ここで私も竿を出した。欲張って3本バリにし、下2本に青イソメ、上1本にイカタンを付けた。すると、予想通り釣れてくるのはほとんどが青イソメのハリ。色々試したくてイカタンの位置を変えてみたが結果は同じ。この日のアジは青イソメがお気に入りのようだ。『船宿いわた』では、常にイカタンと青イソメが配られるので、両方試してその日の適性を見るといいだろう。青イソメを付ける場合はチョン掛けでもいいが、タラシは長くとも2cm程度。あまり長いと食いが悪くなるようだ。トップは束(100匹)超え!この日は終始絶好調!アジは海底から2m位の幅で待ち構えていた。釣果を左右したのは、追い食いで効率的に魚をかけられるかどうかということ、つまり手返しの速さだった。終わってみればトップは123匹。一番少ない人でも44匹。帰ってから捌くのが心配になるような釣果だった。刺し身は勿論、フライ、唐揚げ、ナメロウ、干物と料理法も多彩なアジ。魚影の濃さには船長も太鼓判を押しており、秋の訪れと共に更に釣果も伸びそうだ。この秋は、東京湾の“金アジ”釣りに出掛けてみては如何だろう。